「よく噛んで食べるー忘れられた究極の健康法」 |
NPO健康情報推進機構理事長 齋藤 滋 |
誰でも、どこでも、存分に好きなものを食べられる国、それが現代日本です。その反面、わが国は生活習慣病大国になり、2004年の医療費総額31兆4000億円の約7割(22兆円)が使われています。この病気には病原菌はありません。無謀な食生活、運動・睡眠不足・過剰なストレスなど日常の生活習慣の乱れが健康を蝕み死因となる時代になりました。
このような趨勢の中で、昨年10月に食育基本法が成立し、学校教育での授業として「食育」という学課目をスタートさせ、食の教育の充実・適正化を図ることは、将に、画期的な教育改革といえます。しかし、この食育は学校の先生と家庭の父兄だけの問題でなく、関連団体・企業を含む国民運動として、積極的支援・協調なしには本来の成果を獲得することは不可能です。
さて、このような食育に対し、歯科界はどのような協力をすることが出来るのでしょか?口と歯はあらゆる食物の入口です。昔から、食物をよく噛んで食べることを大切にした日本の食習慣は1)肥満予防、2)脳の活性化、3)人間らしい心の形成など、本来、人間が持っている”生きるための力”を引き出す重要な役目を担っていることを科学的に証明する事が出来ました。
また、昔から歯の喪失は老化の始まりということもよく知られた事実です。将に、「食育」は一生の宝物であり、よく噛んで食べることをシッカリ学習し、健康で豊かな高齢期を迎えることの大切さを改めてお話させていただきます。 |